くそざっきその4 夢〜父、猫〜

少し激しめ&汚めの描写が含まれているので、読み進めようと思う方には注意していただきたい。

近頃、夢をよく見る。人を殺す夢を見たりする。夢占いでは、人を殺す夢は古い自分を殺すという意味を持つのだというとか。

昔から父親が夢に出てくるということは何度も書いてきた。例によって、一昨日くらいも父が夢に出てきた。

たしか父に書類なようなものを渡され、私はそこに何かを記入して、郵便ポストに入れないといけない。しかし、私はその渡された書類らしきものに字を記入することができないでいた。

焦燥感が半端ない。早く字を書かないと、期日までに間に合わない。しかし、字を記入することができないまま時だけが過ぎ去っていった。街の中を右往左往しながら、そのことに気をとられれるばかりに間違って入ろうと思ってもいない店に入ったり。

焦りだけが募る状態で次のシーンへ移り変わった。

リアルでおしっこを我慢していると、夢にもよくトイレが出てくる。この時も、寝ながら我慢していたのか、ふと大きめの部屋の中にトイレがぽつんと現れた。

最悪なことに水を流すと、トイレが溢れ出す。大もあり、何もないよくあるようなリビングのフローリングがとても汚いことになった。

私は、うわーっとなり、慌てて床を掃除する。なんだか悔しいような気持ちだった。その時、弟が近くにいたので、私は溢れ出した汚物にまみれた床を拭きながら、父について愚痴った。

「あんな書類を渡してくるからこんなことになったんだ。あんな奴死ねばいいのに」

すると、玄関の外からがさっと物音がした。私と弟はビクッとなり、少しの間、しーんとなった。「やばい、父が帰ってきたかも?」と冷や汗をたらしながら、口をつぐんでいると、玄関の扉がギィーっとゆっくり開く。

そこに現れたのは父だった。心臓がドキンとなった瞬間、父はこう言った。

「聞いたぞ、お前死ねと言ったな」と。ものすごいニタリ顔だった。

とんでもない恐怖に襲われた私はそこで目が覚めた。

あの恐怖心。この世にあれだけ、怖いと思うことがあるなんて、日々の悪夢がなければ想像だにしない。

普段から父についての話はほとんどしないのに、夢となると驚くほどの登場頻度だ。多分、この夢はリアルでも自分が字を書けないことが影響しているのかなと思う。

悪夢を見て、起きるたびに全身が汗だくになっている。その次の日も夢を見た。

うちはリアルで小さいころから猫を飼っていた。アメリカンショートヘア。だいたい常時5匹くらい飼っており、自分が幼い頃は母が面倒を見ていた。

中学生くらいの年齢のとき、「シャンプー」という名前のメス猫がいた。私はシャンプーを溺愛していた。とても人懐っこく、小柄でかわいい猫だった。

その日の夢に、シャンプーらしき猫が出てきた。だいぶ短い話になる。寝室みたいなところでシャンプーが布団の上に大をもらした(上の夢と同じようになぜかうんこが出てきた)。

それを見て、ものすごい腹が立った。私が「なんでそんなところにうんこしたんだ!」とシャンプーに問い詰めても、なぜかシャンプーは死んだふりをしていた。硬直し、目を閉じていた。

許せない感情に満ちた私は、首をグッと締めた。もう少し力を入れれば、首がポキっと折れてしまいそうなところで、シャンプーが苦しそうな声を出したので、私は手を緩めた。そしたら、シャンプーが喋った。

「だって、トイレがないんだもん」

ハッとなり、周りを見渡すと、たしかに猫用のトイレはなく、トイレのある部屋へ続く扉はすべて締め切られていた。

私は無性に悲しくなった。ごめんなさいという感情に支配され、猛烈に反省をした。そこで夢から覚めた。

寝る時間が長いのもあるのか、昔から夢はよく見る。しかし、良い夢はなく、そのほとんどが悪夢。

多分、子供のころの記憶というのは潜在意識に刻みつけられるんだろうなと思う。

父については言うまでもないというか、やはり暴力を振るわれていたことによる恐怖心みたいなものがまだ残っているんだと思う。

猫はまたちょっと違う。父からの暴力がひどかった頃、母は忙しく、猫の面倒を見なければいけないのは私と弟だった。だが、父の身の回りのあれこれを兄弟揃って世話をしていたので、猫の世話をする時間が限られていた。ちなみに当時は寝る時間もほとんどなく、4時間くらいが多かった。

フルストレスな環境の中、ストレスを発散する場がなかったので、私は猫同士がよくケンカをするのを利用した。猫の上半身を少し上に上げ、二本足で立たせるような格好にし、仲の悪い猫同士の組み合わせで近付ける。と、猫がギャーギャー言いながら、猫パンチを繰り出す。それを面白がってやっていた時期がある。

これを思い出すと、今でも胸が痛くなるというか、すごく懺悔したい気持ちに駆られる。申し訳ない。知人から聞いた話では、子供が動物をいじめる行為に走るというのは、その子が相当な抑圧状態にあるらしい。少し言い訳がましく聞こえるかもしれないけれど、よほどのストレスがかかっていたということだろう。

夢というのはすごい。今でも、たまに猫をいじめる夢を見たりする。多分、上手く世話をしてあげられなかったことの罪悪感から来てるのかなと思う。

このことを書くことで特に伝えたいことがあるからブログに書いているわけじゃないんだけど、ただ、少しでもこうして言語化すると心の底に眠っている感情が解放される気がした。

父から逃げた日、うちの猫達は父の友人のところへ引き取られたらしい。今はもう生きてないだろうけど、自分の中にはまだ生きている。可愛かった。今、会いたかった。